FreeBSD 9.0 における sudo のセットアップ手順
FreeBSD 9.0 における sudo のセットアップ手順を自分のためにメモ。
ログイン画面から root でログインします。
まず、sudo パッケージをインストールします (インターネットに接続可能であることが前提)。
# pkg_add -r sudo
次に、visudo コマンドを実行して /usr/local/etc/sudoers を編集します。
$ su # visudo
一般のユーザーアカウント user で sudo を使用したい場合、以下の一文を追加します (「User privilege specification」のところの root に関する設定の後あたりに挿入)。
user ALL=(ALL) ALL
以上で、一般のユーザーアカウント user において sudo コマンドが使えるようになります。
※ 念のため注意しますと、上記の設定は、個人用デスクトップ PC 向けの Windows OS のように、管理者アカウントでパソコンを使うようなもので、利便性最優先の設定といえます。sudo は user のパスワードで実行できてしまうので、user が乗っ取られれば即、管理者権限も奪われることになってしまいます。セキュリティ面を考慮するなら、ユーザーの立場に応じて、visudo による設定の編集で実行を許可するコマンドを制限するか、(sudo は無効にして) su コマンドを使用するようにしたほうがよいかもしれません。
一般に、/usr/local/etc/sudoers ファイルの書式は、次のようになります。
[1] [2] = ([3]) [4]
上記は、
[1]:どのユーザーに
[2]:どのマシンに対して
[3]:誰の権限で (省略すると root 権限)
[4]:どのコマンドを
実行するのを許可する、という意味になります。
例えば、user に LAN 内のマシンに対して shutdown コマンドを許可する場合、
user 192.168.1.0/24 = /sbin/shutdown
のように書きます。
/usr/local/etc/sudoers を設定する際の注意点の一つとして、vi や less など、任意の外部コマンドを起動できるコマンドを許可することはセキュリティ上の危険が伴います。詳しくは、以下のサイトを参照:
→ 薫のhack:セキュリティ sudo vi/lessなどを禁止するときの対応策 sudo edit, sudo -e